鹿児島県 花の木冷菓堂を訪問

察報告書

議員名 浜崎太郎

視察目的

法人内事業の連携で付加価値を高める商品作りを行い、障がい者施設運営を行なっている花の木冷菓堂を視察し、その取り組みを学ぶこと。

視察項目

花の木冷菓堂の取り組みについて

視察日時

平成29年7月21日(金) 13:30~16:00

視察先

社会福祉法人 白鳩会
・花の木冷菓堂 鹿児島市鴨池新町28−22 電話099−251−1192
・花の木カレン 鹿児島市真砂本町56−12 電話099−255−1330
・花の木大豆工房 鹿児島市新栄町32−10 電話099−250−0832

相手方情報

社会福祉法人 白鳩会 
鹿児島エリア施設長 中村祥子 様
事務長       佐藤文彦 様
ジェラートリーダー 水之浦秋久様

 花の木冷菓堂は、独立行政法人 福祉医療機構の情報ネット、ワムネットのサービス取り組み事例紹介のコーナーで紹介され有名になりました。社会福祉法人 白鳩会は南大隅町で1972年に設立され、南大隅町で色々な事業のサービス提供を行っていましたが、利用者の皆さんが街の中で生活する環境を目指す意向の中、鹿児島市内出身の利用者は鹿児島市内の拠点を作りそこでサービスを受けることが本望だと感じて、鹿児島市内に拠点となる冷菓堂と大豆工房、グループホームと相談支援事業所や直売所などを併設するカレンを開設しました。

 花の木冷菓堂は、自然豊かな南大隅町の施設で障がい者の皆さんが作っている野菜やフルーツなどを利用し、イタリアのアイスクリームで原料素材をダイレクトに表現できるジェラート作りを鹿児島市内で取り組んでいます。安納芋や紫芋、大隅茶やブルーベリー、そして南大隅の特産品であるマンゴーなどこれら独自で生産している素材を原料にし、6次産業化の見本のような形で、それらをジェラートとし、市民に提供されています。味にもこだわりを持っており、ジェラートの粘りを出すために通常は増粘多糖類という添加物を加えるが、ここはこんにゃくペーストを使用し、質感を落とさず、添加物を使わずに製造を行っています。またジェラートを作成する基本原料に使う牛乳は大隈半島産、豆乳味は大豆工房で自ら作成した国産大豆100パーセントの豆乳を使い、原料全てにこだわりを持って作成しています。これだけこだわった原材料で作れば自信を持って販売できると感じられます。販売所は冷菓堂本体とカレン、そして海辺の複合施設ドルフィンポートで販売されています。製造機はイタリアでも使われている機器を使用し、材料を入れれば自動でジェラートが作られる。利用者は材料の皮むきや刻み、牛乳などを混ぜるなど下処理を行い、出来上がったジェラートをケースやカップに詰める仕事を行なっています。

 また、企業とタイアップし、その企業のプライベートブランドを作成し、原材料の提供があれば希望の味に仕上げることもできます。そのような多様な販売戦略でジェラートの売り上げは年間、3000万円。季節ものであるので、特に夏場に売り上げの7割ほどがあるとのことです。別棟の豆腐作成の売り上げが2500万だそうです。

花の木冷菓堂玄関

花の木冷菓堂玄関

花の木冷菓堂工房

花の木冷菓堂工房

ショーケースにおいしそうなジェラートが並ぶ

ショーケースにおいしそうなジェラートが並ぶ

イタリア製ジェラート機

イタリア製ジェラート機

原料を混ぜる機械

原料を混ぜる機械

混ぜ合わせた原料を上から入れるのも利用者の仕事。

混ぜ合わせた原料を上から入れるのも利用者の仕事。

カップは屋久島の企業から委託を受けたもの。

カップは屋久島の企業から委託を受けたもの。

花の木カレンにはグループホームやショップ、放課後デイ、石鹸工場、生活介護事業、就労継続支援B型が入っている。

花の木カレンにはグループホームやショップ、放課後デイ、石鹸工場、生活介護事業、就労継続支援B型が入っている。

車で5分ほどの豆腐工房

車で5分ほどの豆腐工房

おいしそうな出来立て豆腐

おいしそうな出来立て豆腐

中村施設長他

私達の誓い

私達の誓い

法人理念

法人理念

職場の決め事

職場の決め事

視察の感想・所見

 昨今、障がい福祉の法律が目まぐるしく変化している時代であります。障がいを持つ方々や、彼らと共に過ごしている家族、そしてサポートしている施設運営者と職員は、幾度と変わる制度を把握するのにとても苦労しているのが現状です。そんな中、社会福祉法人 白鳩会は独自の事業展開で、障がいを持つ利用者の毎日の活動を支えています。

 今からの障がい福祉事業所は、いろいろな制度がある中で、その施設がどの方向を向いて進んでいくのかを明確に決め、それに邁進することが必要であると私は感じていましたが、中村施設長も同じ意見でありました。必ずしも、一般就労だけが正しいのではなく、たとえ施設にいても世間から必要とされる立場であればずっと施設にいても構わないのであるということです。施設が利用者に毎日、生きがいのあるものとなるようなサービス提供さえできれば、非常に有意義なものになります。以前、花の木冷菓堂は一般就労を見据えた、就労移行支援事業所でありましたが、現在は就労継続支援B型と生活介護で、それは末長く施設にいることができ、安心して毎日を過ごすことができるサービス提供施設であります。

 今後、福岡市も新障がい福祉計画を策定していくのであるならば、どの制度を増やし、減らすものは何なのかをしっかり吟味し、その根拠をしっかり出して、計画を策定しなければならないと感じています。

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