長野県上田市真田町にある「アザレアンさなだ」を訪問

察報告書

議員名 平畑雅博、 浜崎太郎

視察目的

高齢者総合福祉施設 アザレアンさなだ のサテライトケアについて視察することを目的にする。

視察項目

サテライトケア・小規模多機能型施設などの包括での支援の取り組みについて

視察日時

平成26年10月2日木曜日 15:00~17:00

視察先

社会福祉法人 恵仁福祉協会 高齢者総合福祉施設 アザレアンさなだ、横尾サテライト、
大畑サテライト、新田の家(小規模多機能型施設)、下原グループホーム
長野県上田市真田町長7141番地1 他
電話0268-72-2781

相手方情報

社会福祉法人 恵仁福祉協会 高齢者総合福祉施設 アザレアンさなだ
研修担当マネージャー 田中文子 様

 特別養護老人ホームが足りないとよく世間では言われています。福岡市の特養待機者数は現在約4,000人だそうです。まだまだ絶対数が足りないことがはっきりしています。  ではその特養ですが、建てるのにいくら位お金がかかるのと思いますか?福岡市保健福祉局に尋ねると、建設費は最近整備された定員70人規模の特別養護老人ホーム4カ所のデータを平均すると、鉄筋コンクリートづくりで約8億円かかり、一部屋当たりは約1,100万円です。そのうち一部屋当たり355万円余の補助がでています。土地代は運営法人が自身で用意することとなっており、土地が約500坪で坪単価50万円とすると、土地購入費2億5千万円で合計10億円を上回ります。果たしてこのまま特養が足りないから作っていきます、でいいのでしょうか?私はあまりにもお金がかかりすぎると感じています。そこでそのヒントはここにあると思い、長野県上田市真田町にある、「アザレアンさなだ」という特別養護老人ホームを訪れました。
 「アザレアンさなだ」は定員30人の特別養護老人ホームであるが、ここを核として特別養護老人ホームと同様のサービスが受けられる10人定員のサテライト施設を2か所展開。これなら施設不足地に比較的展開がしやすく、またあまりお金をかけずに高齢者が住み慣れた町でサービスを受けられ安心をもたらすことができると思います。まだまだ大型の特養ホームは必要ですが、このサテライト型の併用を積極的に進めていくことが更なるサービス提供の向上に繋がります。この他にも、この地域に小規模多機能型居宅介護施設を4件、知症ケアグループホームを4件、宅老所を5件、訪問看護ステーションやヘルパーステーション、居宅介護支援センターも運営していて、真田町の福祉をあらゆる方面から支えています。
 社会福祉法人 恵仁会福祉協会の姿勢をご紹介します。グループホームでは定員を通常定員より少ない6名にしてきめ細かいサービスを心掛けています。たとえば利用者6人と職員2人なら、一つのテーブルで仲良く食事や談話ができるそうで、もし6人以上になると職員も増えなければならず、10数名になり、一堂に会して座ったりできず、バラバラ感が出てしまうそうです。この法人はすべてのグループホームで同じようなサービス提供を行っています。人数が少なくゆったりとした施設は利用者に安らぎを与え、認知症状の改善につながるのではないかと率直に感じました。
 今回の視察で特に驚きを感じたことは、施設利用者が出入りを管理されていないことです。認知や後期高齢であり、通常であれば鍵をかけ、出入りの自由は安全上無いに等しいですが、この法人の方針で鍵はかけていません。当然、利用者は外出するそうですが、それを職員は必ず気付き同行するそうです。

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小規模多機能型施設

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グループホームは定員6人でアットホーム

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特養のサテライト、大畑サテライト。各部屋に各々玄関が付いて自由に出入りができる。

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もちろん家族も自宅などから直接この玄関を入り、自由に訪問ができる。

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また、部屋も広いので家族が泊まりに来ることもできる。とにかく福岡では見るこのできない施設である。目からうろこである。

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純和風の落ち着いた雰囲気のグループホーム。

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中は土間があり、親しみやすいような工夫がしてあります

視察の感想・所見

 昨今、特別養護老人ホームが足りない、待機者が数千人とか言われている最中、そんな箱モノを長期の借入を起こし安くはない補助金を公金から拠出し、すべての利用者が満足を得られるように整備していくことは現実的に不可能であると思います。また、果たしてその箱ものに高齢者を詰め込むことが本当の幸せとも言い難い。それでは小規模の施設ならいいのか。小規模の施設でも採算を重視し、認められた定員をいっぱいいっぱいに詰め込み、効率性を重んじて運営をするのが悲しいかな、現実である。それで果たして利用する側の高齢者はそこの居心地を良い思えるでしょうか。今回訪問した大畑サテライトはとても落ち着いていて、私の家族を預けるならこんなところと思える施設でした。
 住み慣れた街でよく知っている人達と一緒に暮らせればこれほど安心することはない。それを考えれば在宅かまたは限りなく在宅に近い施設整備を行っていくことが大切である。アザレアンさなだを核としてその周辺にいくつもの小規模の施設を展開してその地域の高齢者福祉を担っていく姿勢を福岡でも早急に取り込まなくてはならないと感じています。

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