ゴジカラ村役場株式会社/ぼちぼち長屋・デイサービスセンター平庵

察報告書

議員名 浜崎太郎
視察日時 平成25年8月7日水曜日 13:00~15:00
視察先 ゴジカラ村役場株式会社 愛知県長久手町下山50-1
ぼちぼち長屋、デイサービスセンター平庵
面会者 ヘルパーステーションひだまり 管理者 近藤 想 様
きねづかしぇありんぐ     担当 田上 栄一 様
視察項目 福祉コミュニティ ゴジカラ村のほどほど横丁内、ぼちぼち長屋、デイサービスセンター平庵(ちゃらん)に取り組みについて
視察
目的
共生型施設(高齢者とOLや家族が一緒に生活する)での生活は利用者にとって、どのような影響を与えているのかを調査することを目的とする。

 

介護事業者の中では長久手のゴジカラ村はテレビや雑誌でも取材を受けていて社会から注目されている施設である。設立者は現在の長久手市長、吉田一平氏である。この度、ゴジカラ村に属する ぼちぼち長屋とデイサービスセンター平庵の視察を行った。私が福岡市内の特別養護老人ホームやデイサービスを視察するときに施設内は綺麗なのであるが、なにか殺風景と感じてしまうことがある。それは、当然ではあるが利用者が高齢者だけであり、一般社会との乖離があるように感じているからである。言ってみれば世間から孤立しているのが施設だと感じている。そういった中、共生型施設が全国に広まり始めているので視察に至った。

ぼちぼち長屋

施設は二階建てで、一階に高齢者の皆さんが暮らしている。長屋の中間あたりに皆さんが集まる食堂兼居間があり、自由に皆さんが過ごしていた。二階にはOLの若い女性が3名住んでいる(一部屋空き)。その他にも小さな子供がいる3人家族も二階に住んでいる。ヘルパーステーションの事務所もあり、常時いろいろな年代の人が建物内にいることが分かる。OLさんたちは昼間、仕事で不在だが帰宅後は高齢者の皆さんと食事したりおしゃべりに加わったりして過ごしている。OLや家族は、高齢者と触れ合うことで現地ではチャボ増し料金と言って3万円が月末にもらえるそうです。このような環境を作り出すことで高齢者が住む施設ではあるが、普通の社会に限りなく近い、子どもから高齢者までが共生する施設となっている。

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建物全体が木造で和の雰囲気で統一されている。

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長屋内の長い廊下。みんなが集まる居間も木の床で温かみを感じる。

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中庭では高齢者の皆さんが家庭菜園できるようになっている。トマトなどが生っていた。
2階への階段上に3人家族が住んでいる。

デイサービスセンター平庵

施設内に入ると、とにかく賑やかでした。夏休み期間中ということもあるが、小学生が遊びに来ている。そして高齢者の皆さんとボードゲームをやっていてみんな大きな声ではしゃいでいた。ここも、建物の造りは木造で、中央にある柱は邪魔ではなく良いシンボルのようである。

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ここでは毎日、必ず外へ出かけると決めているそうです。

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入口には土窯があり昔の雰囲気を醸し出している。風呂は木製で高齢者が昔から慣れ親しんであるものと感じます。

 

視察の感想・所見

高齢者施設として法令順守を絶対守ることは当然であるが、その存在があまりにも大きすぎて全国の施設はどこ見ても同じような施設に見えてしまう。それは悪いことではないが、はたして利用者が本当に喜んで過ごせているのか、利用者の希望が取り入れられて施設運営されているのか、疑問を持つことも多い。施設運営者は常に利用者側に立ってサービス提供を行うことを忘れてはならないと感じた。福岡ではなかなか共生型の施設を目にすることはない。しかし全国には富山型と呼ばれている施設「このゆびとまれ」やこの度の「ぼちぼち長屋」などが中心となり、今後、全国に共生型が増加すると感じた。福岡市にも共生型ができることを期待する。

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