日本の匠

 富岡製糸場が世界遺産に登録される見通しと勧告を受けたとニュースがありました。素晴らしいことですね。6月に開かれるユネスコの世界遺産委員会で正式に登録となる見通しだそうだ。機会があればそのうち訪れて日本の“匠”の技術の歴史を学びたいと思います。
 アメリカに留学し3年過ぎたくらいに初めて車を買いました。当時は日本車がバカ売れ状態でした。理由は値段が高くなく、コンパクトで運転しやすく燃費も良い。反対にアメ車はとてもでっかく排気量も5000CCが普通。細部の塗装や板金、ゴムパッキンなど、ん?ん?ということがよくあったのですが、結局買ったのはフォードのトーラスというセダン車。せっかくだから日本車ではなくと思い買ったのですが、ときどき壊れてました。雨漏りも経験。でも乗り心地はアメ車が天下一品。運転しながら眠ってしまいそうなくらい乗り心地がいい危険な車(?)でした。その頃、日本車は壊れない、アメ車は適度に壊れるようにできていると言われてました。なぜか?車検のない(今あるかわかりませんが昔は無かった)あちらは整備工場に仕事が舞い込むよう定期的に修理が必要になるよう造られていると。まあ、噂かもしれませんが、壊れない日本車が売れるので日本車を聴衆の前で叩きまくって燃やすような不買運動もよく起こるくらいでした。現在のアメリカでの販売シェアを調べますとアメリカ製が45パーセント、日本車が37パーセント、ヨーロッパ車が10パーセント、韓国車が7パーセントとのことです。まだまだ日本車が売れています。
 でもやはり日本車は壊れませんよね。いくつもの町工場が造る部品の積み重ねが壊れない日本車を作り出しているのでしょう。しかし最近は部品を海外の企業に造ってもらうことが多く、その国の経済状況によって部品納品が遅れ、本体の生産が遅れたりすると友人の大手自動車メーカー販売員が言ってました。
 私の父親が乗っているクラウンです。
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平成9年式だから17年前の車です。たまに運転しますが、私が今乗っている燃費の良い23年式の小型車より断然乗り心地はいいです。日本の匠の技がここに凝縮されているように思う。これから日本は何を求めていくのか。節約は必ず必要だが、度が過ぎれば大切なものまで失う可能性もある。

2 Comments on 日本の匠

  1. うちの車のもう10年になりつつあり、主人が言うにはへんな音がする、突然止まるかも・・・と脅されています。車に関わらず、昔の日本製のものは壊れていません。ひと昔の家電も、もう電気代がかかるから、買い替えた方がといわれるけれど、壊れないからなかなか買い替えきらない昔人間ギャートルズです。今日からGWのスタートです。。。

    • エアコンなど、今のほうが燃費が良く電気代がかなり安いといいます。そういった意味では買い替えもいいことでしょうが、なんか最近の日本製はよく壊れるような。DVDの機械5年ほどで壊れましたがブルーレイがなんか必要ということで買い換えました。まあ、5年ならという感じですかね。とにかく伝統技術を無くしてしまわないように努めます。

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