議員名 | 浜崎太郎 |
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視察目的 | 自己選択型デイサービスによるサービス提供について、そのサービス提供内容を視察することを目的とする。 |
視察項目 | 利用者がサービスや食事を選択する過程について |
視察日時 | 平成29年7月22日(土) 11:00から13:30まで |
視察先 | くるみ福祉会株式会社 くるみの森 自己選択型デイサービス くるみの村 熊本市東区渡鹿8丁目1−70 電話096−373−0202 |
相手方情報 | くるみ福祉会株式会社 代表取締役社長 薙野 英児 様 |
くるみ福祉会は、熊本市の比較的都心の中で大きな敷地を有し、幼稚園、有料老人ホーム、デイサービス、訪問介護事業所、診療所、訪問介護事業所を併設している複合施設です。この度視察した、選択型デイサービス くるみの村はその日の過ごし方を自分で決める事ができ、また昼食についてもメニューの中からではあるが、自分で選んで食べられます。
まず食事は、当日の午前10時までにメニューから今日の昼食は何を食べたいか選びます。日替り定食が648円で、そのほかの定食や麺類も写真のようにあり、同じ金額でも選べることになっています。また、さらにお金を出せば、チラシ寿司やステーキやうなぎなどの高級食材もあり、「今日はどうしよう」という楽しみを利用者の方々は感じているようです。実際に寿司やステーキ、うなぎを食べている方がたくさんおられました。日中活動のプログラムもそれぞれであり、朝、施設に到着後、自分の好きな種目を選ぶ事が出来ます。ダーツ、囲碁、将棋、カジノ、カラオケ、裁縫、映画鑑賞、ジムでの自転車、歩行訓練、など、いろいろな種類を用意されていました。
くるみの村では施設内通貨「クルミー」を用意し、最初は一定数の通貨を頂けるが、ジムで歩行訓練を行ったらいくら貰えるなど、利用者さんが率先して活動しようとする仕組みを作っています。また、カフェではこのクルミーでコーヒーなどが飲めて、柔道整復師が行うリラクゼーションマッサージもクルミーで受けられます。
利用者の皆さんは、ニコニコされていて、お話を聞くと「みんな仲良くて、楽しい。毎日来たいと思っている。」と言われてました。この法人の運営目的として、「私たちの目的は介護ではなく、すべてのご利用者様が生きがいを持って元気に楽しく生活し、幸せになる事である。」という決まりを実践している事が伺えます。
デイサービス内の活動は施設も工夫を凝らし、多岐に渡るサービスを提供していますが、どうしてもマンネリ化していることは否定できないと思います。利用する高齢者は常に受け身で、今日なんするとかいな、と自己の意識ではなく、言われたことをやるのが普通である。しかしここでは利用者が今日したいことを自分で決めて行うことで、目的が出て、やらされているのではなく、自らが動いて活動しています。食に関しても、施設内がみんな同じものを食べるのではなく、選んで食べることで「それ美味しい?こっちはうまいよ」など、お互いに会話が発生し、ストレスもなく楽しそうでした。厨房としては、準備から非常に大変でしょうが、施設中心ではなく、利用者さん中心に考えればとても喜ばれるシステムと感じました。
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