議員名 | 平畑雅博、浜崎太郎 |
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視察日時 | 平成25年9月10日(火) 10:30〜12:00 |
視察項目 | 築年数の高い団地の再生と5棟ある建物を高齢者、若者、ファミリーに分け一体再生する、たまむすびテラスの取り組みと、その中のサービス付き高齢者向け住宅のゆいま~る多摩平の森の取り組みについて |
視察先 | 東京都日野市多摩平3-1-6 ゆいまーる多摩平の森 |
説明者 | 運営部ハウス長 櫛引 順子様 生活コーディネーター 岡 知子様 |
視察目的 | 昭和30年代に建てられたUR都市機構の団地を民間事業者が有効活用した事例を視察し、その取組と手法を調査することを目的とする。 |
旧公団の団地5棟を3社が指定管理を受け、若者、ファミリー、高齢者に分けて再生した事例である。この3つの建物の集合体は「世代を超えて人と人、人と街、周辺地域がつながり、コミュニティが再構築される結び目になるように」ということから「たまむすびテラス」と命名されている。
中央大の大学生の寮のような扱いとなっている。古い建物の壁や窓枠などをきれいに塗装し、古さの中に趣がある仕上げとなっている。2棟あるうちの1棟は留学生が入居している割合が多い。
高齢者施設ゆいま~るのイベントには学生たちが積極的に参加している。
古い団地を若者向きにリニューアルしている。
家族向けの団地であり、東京都内の立地ではあるけれども敷地に菜園があるということで入居率が上がっている。幼い子どもがいる家族が多い。
JR西大井駅から徒歩5分、通勤の途中に立ち寄るには非常に便利な場所に位置している。ヘルスケアタウンにしおおいの一階部分にあり、園児120名が通園している。運営形態は通常の保育園と同じである。ただ、高齢者施設と合筑しているということで、高齢者との交流が非常に盛んであることが他の保育園との違いである。
ここは開設前から行われていた地域の住民との小学校跡地利用検討会で要望が強かった地域開放施設です。ここでは約10人ほどの元気高齢者が各々グループとなり、各グループが施設利用申し込みをして、当選すれば使用できる施設です。中にはだれでも利用できるレストランがあり、またカラオケルームや畳敷きの大広間、映画観賞会や大浴場で入浴もできます。
また、品川区は出来るだけ長く在宅で暮らしていくことを推奨しているため、要援護者となる前から介護予防講座をいきいきセンターで開催している。
「社会福祉法人こうほうかい」は鳥取県に本部を置く法人であるが、品川区のプロポーサル事業に応募し、当選して現在運営している。20年間の定期借地権を設定して、改装工事代金は社会福祉法人こうほうかいが支払ったが、多くの補助金が支出されている。
工事代金総額 11億円
自己資金 1.1億円
国補助金 1.5億円
東京都補助金 0.85億円
品川区補助金 5.3億円
都からの貸付金 2.3億円(20年間無金利)
子どもから地域の方々、そして高齢者までが共存する施設で、なおかつ、廃校の小学校を使った社会資源を有効活用する事業として注目度は高い。しかしながら約11億円ほどの改装費を賄うためには、複合施設でなければ収支が合わないとも感じた。基本的にはサービス付き高齢者向け住宅は、要援護者でなくとも入居できるものであるが、ここでは入居の条件が要介護認定者と括っている。介護サービスを提供してその収益も見込んでいるということである。旧校舎と感じられないくらい素晴らしい改装であるが、金額も非常に掛っているように感じる。
しかしながら行政が行う事業としては、斬新的で良き事例となるはずである。
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